81歳のスチ-ルギタリスト
皆さんスチールギターってご存知ですか?ハワイアンの曲といったら思い浮かべられるあのヒュイ~ンって感じ(分かります?)の音が出る楽器なのですが、それを一から作ってしまった人がいて、しかも歳がなんと81歳のおじいさんです。
普通、作る楽器ではないのです。別にそういう仕事をしていた人でもなく、ただ作ってみたくなったそうです。台座の集成材にフレットをつけて弦を張って、って書くとすぐできそうですが、そんな簡単にできるものではありません。形だけならある程度の人はできるかもしれませんが、正確な音を出せる楽器にまで完成させるのは並大抵ではありません。清水のほうで、スチールギターをやっている人のものを見せてもらったり、音を聞いてもらいながら完成させたようです。ビスが思っていたより長かったりして、たかだか数十円のビスを買いに何百円もガソリン代を掛けてジャンボエンチョーに通ったそうです。
製作開始から完成までほぼ半年、音がきれいになるように調整するのに1ヶ月。ほぼ忘れかけた(というより若いころ数回触ったことがある程度だったようです)曲をひく練習に2ヶ月。かなりがんばったと思われます。
今月初めに富士宮のフォレストヒルズで完成お披露目会が開かれました。富士、富士宮や静岡のハワイアン好きのフラダンサーやバンドの人たちが120人くらい集まりかなり盛大に盛り上がりました。
製作者の後藤さんは、僕らのバンドと一緒に3曲ほど披露しその美しい音色にみな惜しみない拍手を送りました。後藤さんも、「こんなうれしいことはありません。」とうっすら涙を浮かべ喜んでくれました。
それにしても、80を過ぎても何かに挑戦したいというこの姿勢には感服いたします。さらにこの方は、数年前に一度倒れて、生死をさまよったのだそうです。いわば今は第3の人生って所でしょうか。 皆さんがんばって楽しく長生きしましょうね。
もう少し書きたいことがあったのですが、ちょっと長くなってしまったので、この続きはまた今度。
建築部 新井
関連記事