皆さん、「だっくすクン太くん」って知っていますか? 富士市で作られた生ゴミ処理機の名前です。
昨年11月に富士山メッセで開催され、当社も出展した「環境フェア-」の中で、講習を聞いた人にモニタ-として配っていたものです。
生ごみ処理機を単なる道具や機械ではなく、ペットにたとえ、それにえさをやるという発想が気に入りました。僕はまんまとその手にのってしまい毎日クン太くんに、えさを与え続けています。
クン太くんは、油モノが大好物です。 野菜だけでは、うまく発酵しません。
そこで、てんぷらや揚げ物で使用した廃油を混ぜてあげると、うまく発酵が進み、次の日には、いいときには40℃くらいまで温度が上がります。市役所の人によると50℃近くまで上がるようです。臭いは、ふたをしていれば臭いません。調子よく発酵しているときでも、ふたを開けると多少臭う程度です。
毎日、温度が何度になっているか楽しみです。 富士市のごみ処理にかかる費用が年間どのくらい必要か皆さんご存知ですか。
なんと約20億円も使っているのです。そのごみの総量は約95,000t、そのうち可燃ごみは約78,000t、その可燃ごみの約6割は生ごみだそうです。
生ごみの80%は水分です。この水分を減らせば、焼却にかかる費用を減らせることはもとより、焼却炉の負担も減るので、メンテナンス費用も減らすことが出来るのです。
各家庭でちょっと一絞りするだけで、ごみ処理費用大きく減らせるのです。
今後、市の税収もきつくなっていくでしょうから、もっと、どうしても必要なところに、少しでもお金を使えるよう、できることは少しでもやりたいです。とは言っても本人にそれほど気負ったところはなく、どちらかというと楽しんでやっているという感じです。
【クン太くん 使用方法説明】
生ゴミを入れます。母材にすり込むようにしながら良く攪拌します。
(たくさん空気を含ませて上げることが大事です)
野菜や皮だけでは発酵が進みにくいので廃油を混ぜてあげるとうまく発酵します。
さらに、電子レンジで15秒程度チンして仮調理の状態にしてあげるとなお良いです。
(こうやって電気使ってまでやるとエコなのか疑問もわいてしまいますが・・・)
フライパンやなべの残り物の基材でこすり落としてあげれば、きれいに油汚れが取れて油を流さなくてすみます。
排水かごの、ぬめりもクン太くんは大好きです。これも母材でこすってあげればきれいになります。
クン太くんの使用方法説明の写真、たくさん撮ってあります。
心ほっこり4月号に解説付で挟み込もうと思っていますので、楽しみにしていてください。
建築部 新井隆元