2011年08月29日
「SOWE Desingn」の講習会に参加して

今回は、「実提案物件にてSOWE Desingnとしての評価」を主題に①風のデザイン、②昼光デザイン、③断熱デザイン、④日射遮蔽のデザイン、⑤パッシブソーラーへの取り組み、各それぞれ評価しみようという講座でした① 風のデザイン:居室においての風向きによる風通りはどうか!
※ 間仕切が開放できるようになっている。
※ 寝室は夜の卓越風のみでもよい。
□LDの有効開
□面積が部屋面積の1/35以上有るか!
□夏期の卓越風(昼夜)の開口部になっているか!
□最上階に排熱のための高窓はあるか!
② 昼光利用のデザイン
□居室について、あらゆる季節においても十分な明るさが確保されているか!
※ 採光・日照のソフトにて入射光を検討していれば更によし。
※ 南側の建物の日影を検討しているか。(南建物:hx1.7~LDまでの距離の確保)
※ 寝室以外の居室について2面以上の採光窓が確保されているか!(開放できる間 仕切・欄間・吹抜・白い内装でもOK)
③ 断熱のデザイン
□次世代省エネ基準 熱損失係数Q=2.7W/㎡ を満たしているか!
※ただし屋根・天井の断熱性能が規定値以下は不可。
□大きな開口部について一定の断熱性能が確保されているか!
※ 開口部付属部材(シャッター・障子・カーテン等)によって性能を付加できる。
④ 日射遮蔽のデザイン
□次のようなバランス(Q値熱損失係数:μ値夏期日射取得係数)
Q値2.7程度 : μ値0.05程度Q値2.0程度 : μ値0.035程度
Q値1.0程度 : μ値0.02程度
□ とくに東西面に外側の遮蔽部材を設けている。
□ 西側に非居室を設けている。
□ 外壁や屋根の仕上げ材に反射率の高い部材を設けている。
□ 夜の視線遮蔽に配慮された日射遮蔽部材になっているか!
⑤パッシブソーラーへの取り組み
□ 何か取り組みしている!
などといった項目を各それぞれ評価するものでした。
実際の物件を評価すると長期優良物件:次世代省エネ基準(等級4)のものは、かなり良い評価となりました。(敷地条件などの環境にもかなり影響を受ける傾向もありますが。) 特に夏対策の住宅の場合μ値:夏期日射取得係数は外付けブラインド・シャッター・雨戸を閉めることでかなり少なくすることが可能。(昼シャッターを閉めると暗くなりますが!)また理想的な夏のくらし方(日射遮蔽・窓開き・扇風機の使用・エアコン使用)を昼・夜の外気温によって選択し使用することなど実践的な内容でした。
次回は昼光利用をテーマとしていよいよ「Open Roof」(住宅用大型サンルーフ:NCN開発新商品)の現品をみることができるということで楽しみにしております。
建築部:上杉賢一
Posted by (株)建築工房わたなべ at 17:13│Comments(0)
│建築部 上杉